症状が変化しやすい人、変化しにくい人
こんにちは、山鍼灸院です。 晴れて気持ちがいいです。 こんな日は気分もよくなります。
前回は、同じような症状でも、普段の生活や体の状態によって、鍼灸治療による症状の変化に違いが出るというお話をしました。

今回は、実際の患者さんの例を紹介します。
・運動している人と、していない人
交通事故の後遺症で、ひどい首や肩のこり、頭痛に10年以上悩んでいた患者さんがいました。
この方は健康のためにと、週3回ほどランニングをしていました。
鍼灸治療を受けるととても体が軽くなるようで毎週治療を続け、1年ほどかかりましたが最終的にはほとんど症状を感じなくなりました。
一方、デスクワークで慢性的な肩こりや頭痛があり、全く運動をしていない患者さんがいましたました。
この方も鍼灸を受けると症状は多少楽になるのですが、2~3日するとまた元に戻ってしまいます。
それでも治療を続けていると、3か月ほど経った頃から、以前とは違って症状が良くなってきたと感じるようになりました。
同じように肩こりや頭痛があっても、普段から運動している人と、ほとんど体を動かさない人では、体の変化の仕方が違うことがよくあります。
・睡眠や飲食が乱れている人は変化が遅い
睡眠については、精神面が不安定な方や、うつで悩んでいる方には、睡眠に問題を抱えている場合が多くあります。
睡眠不足は脈にも表れやすく、脈を診ていると睡眠が十分に取れているかどうかがわかります。
実際に、きちんと眠れている方は鍼灸治療を続けていくと体の状態も順調に変化していきます。
一方で、睡眠が十分に取れていない方は、治療をしても体の状態がなかなか変化しにくいです。
飲食では、印象に残っている患者さんがいます。
腰痛で悩み、これまでいろいろな治療を受けても良くならなかった方でした。
その方は寝る前にウイスキーをロックで飲む習慣がありました。
そこで寝る前のお酒をやめてもらったところ、腰痛がなくなってしまいました。
寝る前にお酒を飲むことで、内臓を冷やし負担をかけていたことが、腰痛にも影響していたと考えられる例です。
食べ過ぎでは、暇があるとついついお菓子を食べてしまう主婦の方がいました。
鍼灸治療をすると翌日には少し楽になった感じはするのですが、いつもだるく、疲れが取れません。
食べる回数や量が多く、内臓を十分に休ませることができていないことが、体の回復を妨げていると考えられる例です。
・年齢による変化の違い
子供は体の変化が本当に早く、治療をしていて驚くことがあります。
極端な例では、ツボを触るだけで、さっきまで痛がっていた子供が、けろっとしてしまうこともあります。
一方、お年寄りは体の変化がゆっくりです。
そのため、その日の変化だけを気にするのではなく、長い目で見ながら、ゆっくり体を整えていきます。
同じ症状でも、年齢によって体の変化のスピードは大きく違います。
・ストレスが強い人は回復を妨げる

ストレスがあると、そのストレス自体がさらにストレスになり、どんどん症状が出てくることがあります。
例えば、心配性で、イライラしがち、小さな物音やにおいまで気になってしまう方や、不安が強く、いろいろなことを考えすぎてしまう方がいます。
こうした方は、鍼灸治療をすると一時的に楽になっても、すぐに元の状態に戻ってしまうことがあります。
実際に、長年嫁姑問題で悩んでいた患者さんがいました。
その方はさまざまな症状を抱えていましたが、姑が亡くなったところ、それまであった症状がすべてきれいさっぱりなくなりました。
それほど強いストレスは、体の状態に大きく影響することがあります。
この場合、鍼灸治療だけでなく、ストレスの原因そのものをどうにかすることが大切です。
一方で、運動や体を使う趣味、カラオケなど、自分なりのストレス発散方法を持っている方は、治療の効果もよく出ます。
治療後すぐに体がすっきり軽くなるし、月1回ぐらいのメンテナンスでよい状態が続く方もいます。
同じような症状でも、ストレスを抱え続けている人と、うまくストレスを発散できている人では、治療後の体の変化に大きな違いが出ます。
鍼灸治療では、症状だけを見るのではなく、運動、睡眠、飲食、年齢、ストレスなど、その人の普段の生活や体の状態も大切だと私は考えています。
こうしたことも含めて体全体を見ながら、その人に合った治療を行っています。
愛知県東郷町 山鍼灸院
