季節の体と脈|東洋医学でみる四季の脈
こんにちは、山鍼灸院です。 アジア大会が名古屋を中心とした愛知県やその他の地方で行われています。 メイン会場の瑞穂運動場周辺はいつになく人が多くにぎわっています。 お祭り気分が味わえます。
昨日は、季節によって体が変化し、その変化が脈にも現れるという東洋医学の考え方を紹介しました。
東洋医学でいう「脈診」は、手首にある動脈を指で触れて、脈の状態を確認する方法です。
単に脈拍の速さを見るのではありません。脈の浮き沈みや強さ、形、触れたときの感覚などを確認します。
では、季節によって脈はどのように変化するのでしょうか。

春の脈「弦」
春の脈は「弦(げん)」です。
弓の弦に触れたような、力強く伸びのある脈です。
春は、冬の閉じた状態から体が少しずつ活動的になっていく季節です。
その変化が、力強く伸びのある脈として現れます。
夏の脈「鉤」
夏の脈は「鉤(こう)」です。
表面に浮いていて、大きく、弾力性に富んだ脈です。
夏は体が最も活発になる季節です。その活動性が、表面に浮き、大きく弾力のある脈として現れます。
秋の脈「毛」
秋の脈は「毛(もう)」です。
羽毛のようにふわふわとした、柔らかな脈です。
秋は、夏の活動的な状態から冬に向けて少しずつ落ち着いていく季節です。
その変化が、ふわふわとした柔らかな脈として現れます。
冬の脈「石」
冬の脈は「石(せき)」です。
深いところにあり、なめらかで充実感のある脈です。
冬は、寒さから身を守るため、体の中心に熱を集める季節です。
その変化が、深く、なめらかで充実した脈として現れます。

なぜ季節の脈を見るのか
季節によって体が変化するように、脈も変化します。
そのため、実際に触れた脈と、その季節に現れる脈を比べることで、体がその季節に適応しているかどうかを見ることができます。
ただし、実際の脈は季節だけで決まるものではありません。
その人の体質や体調、生活の状態なども脈に現れます。
だからこそ、季節の脈を一つの基準にして、今の体がどのような状態にあるのかを読み取っていきます。
脈は治療の変化も教えてくれる
脈は、体の変化に応じて素早く変化します。
そのため、治療によって体が変化すると、その変化もすぐに脈に現れます。
山鍼灸院では脈診をとても大切にしているため、施術前だけでなく、施術中にも何度か手首の脈を確認します。
施術をして脈が変化する。
その変化を確認して、さらに施術を進める。
このように、脈を指標にしながら、その日の体の状態を整えていきます。
脈が整ってくることは、体が整ってきた一つの目安です。
季節によって体が変わり、それに合わせて脈も変わる。
その変化を脈から読み取り、治療に生かしていくことも、東洋医学の大切な考え方の一つです。
愛知県東郷町 山鍼灸院

