消化・吸収と「脾」 東洋医学ではなぜ「脾」が大切なの?
- 18 時間前
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こんにちは、山鍼灸院です。 暑くて食欲がなくなりました。 麺類とアルコールで何とか夏を乗り切ろうと考えています。
「消化・吸収」と聞くと、多くの方は胃や腸を思い浮かべるのではないでしょうか。
西洋医学では、口から始まり胃や腸などの消化器が協力しながら食べ物を消化・吸収しています。
一方、東洋医学では、消化・吸収を支える中心的な存在として**「脾(ひ)」**を大切に考えています。
今回は、東洋医学からみた「脾」と消化・吸収の関係について紹介します。
西洋医学における消化
私たちが食べたものは、口の中で噛み砕かれ、唾液に含まれる**消化酵素(アミラーゼ)**によって消化が始まります。
その後、胃では胃酸やペプシンなどによって主にたんぱく質が分解され、小腸では膵臓から分泌される消化酵素や胆汁の働きによって、炭水化物・たんぱく質・脂質がさらに細かく分解・吸収されます。
吸収された栄養は血液によって全身へ運ばれ、最後に大腸で水分が吸収され、残ったものが便として体の外へ排出されます。
このように西洋医学では、口から大腸までの消化器が連携して消化・吸収を行っています。
東洋医学では「脾」が消化・吸収を支える

東洋医学には五臓六腑という考え方があります。
六腑には胃・小腸・大腸・胆・膀胱・三焦があり、その中でも消化・吸収に関わる胃・小腸・大腸・胆は、それぞれ役割を分担しながら働いています。
脾は胃・小腸・大腸・胆など消化・吸収に関わる六腑の働きを統括する司令塔のような役割を担っています。
脾には、食べ物や飲み物から必要な栄養を取り出し、体に必要なエネルギーへ変えて全身へ届ける働きがあります。
この働きを**「運化(うんか)」**といい、食べたものを体に必要なものへ変え、全身へ運ぶ働きです。
脾が弱るとどうなる?
暴飲暴食や冷たい飲み物・食べ物、湿気の多い環境、疲労は、脾を弱らせる原因になります。
脾の働きが低下すると、
食欲がわかない
胃もたれ
お腹が張る
下痢をしやすい
疲れやすい
体がだるい
などの症状が現れることがあります。
このような**脾の働きが弱くなった状態を「脾虚(ひきょ)」**といいます。
脾虚に対する施術では、脾の働きを整えるツボを使って体のバランスを整えていきます。
例えば、**足にある「太白(たいはく)」**は脾の働きを整える代表的なツボです。
また、**背中にある「脾兪(ひゆ)」**は背中にあるツボで、脾虚の施術によく用いられます。

このほかにも、お体の状態に合わせてツボを選び、消化機能をサポートしながら体全体のバランスを整えていきます。
まとめ
東洋医学では、消化・吸収の不調は「胃」だけではなく、「脾」の働きも大切だと考えられています。
胃もたれや食欲不振などが続く場合は、「脾」の働きが関係していることもあるかもしれません。
気になる症状が続く場合は、お気軽にご相談ください。
次回は、**「食欲と『脾』」**について紹介します。。


