病気の原因とは?西洋医学と東洋医学の考え方
こんにちは、山鍼灸院です。 最近また日中が暑くなってきました。 朝晩は冷えるし昼は暑い。 風邪に気を付けてください。
同じような症状があっても、その原因は人によって異なります。
では、病気の原因を考えるとき、西洋医学と東洋医学ではどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、それぞれの考え方と、東洋医学における「内因・外因・不内外因」について解説します。
西洋医学はこう考えます
西洋医学では、病気ごとの仕組みや身体に起きている変化を調べ、原因を明らかにしていきます。
例えば、感染症であれば菌やウイルス、糖尿病であれば血糖値や膵臓の働き、関節に痛みがあればレントゲン検査などで関節や周囲の状態を調べます。

また、遺伝的な要因、生活習慣、免疫の働き、ストレスなども、病気に関係する要因として考えられます。
東洋医学の3つの分け方
東洋医学では、病気の原因を「内因・外因・不内外因」の3つに分けて考えます。
1.内因:感情による影響
内因とは、怒り・喜び・思い悩み・悲しみ・恐れなどの感情のことです。
東洋医学では、感情が過度になったり、長く続いたりすると、気や血の巡りや五臓の働きに影響し、身体の不調につながると考えます。
2.外因:自然環境による影響
外因とは、風・寒さ・暑さ・湿気・乾燥など、自然環境のことです。
東洋医学では、こうした自然環境の影響が身体に及び、気や血の巡りなどを乱すことで、身体の不調につながると考えます。
3.不内外因:内因・外因以外の要因
不内外因とは、内因にも外因にも分類されない病因です。
代表的なものとして、飲食の不摂生、過労、外傷、房事過多(過度な性行為)などがあります。
東洋医学では、飲食の不摂生や過労、房事過多などによって身体に負担がかかり、不調につながると考えます。
診断で重視するものと治療の組み立て方
西洋医学も東洋医学も、診断は重要です。ただし、診断で重視するものと、治療の組み立て方が異なります。
西洋医学では、検査や診察によって身体に起きている現象を捉え、それに対する治療を行います。
同時に、その現象を引き起こす要因についても調べ、治療に役立てます。
一方、東洋医学では、まず内因・外因・不内外因などから病気の要因を考え、脈診や腹診などで身体の状態を確認します。
そして、把握した要因と身体の状態を結びつけ、症状を捉えながら治療方針を組み立てます。
内因・外因・不内外因は、それぞれが単独で病気の原因になることもありますが、たいていの場合は複数の要因が絡み合っています。
そのため、実際の鍼灸治療では問診や脈診、腹診などを重視します。

私がいろいろなことをお尋ねしたり、脈をよく診たりするのも、病気の原因を細かく把握し、その人に合った治療方針を組み立てるためです。
同じように見える症状でも、原因によって使うツボや治療法は変わります。
そのため、問診や脈診などで原因を見極めることが大切です。
次回は、今回紹介した3つの病因「内因・外因・不内外因」について、それぞれ詳しく見ていきます。
愛知県東郷町 山鍼灸院

